『チーズはどこへ消えた?』を読んでみて
ペンサー・ジョンソンさんの『チーズはどこへ消えた?』を読みました。
読んでみての感想は、
「慣れ親しんだことを簡単に変えたくないよなあ」
「でも勇気を出して自分を変えていかなきゃ」
でした。
この本はそんなありきたりなことを気づかせてくれます。
あらすじ
この本は2匹のネズミと2人の小人がチーズを探す物語です。
ネズミの名前はスカリーとスニッフ、小人はヘムとホーといいます。
2匹と2人はチーズが大好きなので、チーズを探しに迷路に入ります。
初めはみんな迷路の中で迷いますが、やがてチーズがある部屋を見つけました。
念願のチーズを見つけてから、みんなはチーズを夢中になって食べますが、ある日部屋のチーズが全部なくなってしまいます。
スカリーとスニッフはチーズがなくなったらすぐに迷路の中に入り、新しいチーズを探しにいきました。
一方、ヘムとホーはチーズがなくなっても部屋の中に居座って延々議論しました。
ヘムはいずれチーズが部屋に戻ってくると考え、部屋で待つことにしました。
ホーはかつて部屋にあったチーズに見切りをつけ、新しいチーズを探しに1人迷路に入ることにしました。
ホーは道中、迷路の壁に自分の考えを書きながら進んでいきました。
そしてついにチーズがある部屋を見つけ、先に部屋を見つけていたスカリーやスニッフと一緒にチーズを食べることができました。
心の中にヘムとホーはいませんか?
ヘムはチーズがなくなったという変化を受け入れませんでした。
苦労して手に入れたチーズだから思い入れがあったのです。
苦労して手に入れたものは手放したくないものです。
例えば、事業に成功してお金と名声を手にすると、それを手放したくないのではないでしょうか。
一方、ホーは悩みながらも変化を受け入れ、新しいチーズを探す決意をしました。
チーズがない現状を嘆くよりもチーズを探した方が、新しいチーズが手に入るかもしれないからです。
私は2人のやりとりを読んで、私の心の中にヘムとホーのいるなあと思いました。
自分が苦労して手に入れた立場や慣れ親しんだ環境に留まりたい気持ち。
環境が変わったことを嘆かず、勇気を出して自分を変える気持ち。
皆さんの心の中にもヘムとホーがいませんか?
自分を変えていく
私はこの本を読んで、少しずつでもいいから自分も変えていこうと思いました。
心の中のホーに聞いた結果、小さな一歩ですがブログを始めることにしました。
こんな人にオススメ
・今の暮らしに満喫してしまっている人
・変わりたいけど変われない、自分を変えることに踏ん切りがつかない人
この本は読む人によって色々な感想が出てくると思います。
それほど示唆に富んだいい本だと思います。