どうやったら自分の話が伝わるの?
みなさんは、自分の思いが相手に通じず、歯がゆい思いをしたことがありますか。
私は相手と話をして、自分の思いが相手の通じないときがよくあります。
どうしたら自分の思いが相手に伝わるのでしょうか。
山田ズーニー『あなたの話はなぜ通じないのか』(筑摩書房、2003年)
を読んで勉強してみました。
この本では自分の思いを伝えるために、論理、共感、信頼の3つが必要だと述べています。
論理的に話す
山田さんは論理とは、「意見」と「なぜ?」でできていると述べています。
「私は〇〇をやってみたい」と意見だけを伝えても、相手からは理解されません。
「なぜ?」と疑問が浮かんでしまうからです。
相手の「なぜ?」に説明できることが、論理的に話すことだと言えます。
論理的に話すには、意見を言う前に自分の中で問いを立ててみるのがオススメです。
「なぜ自分は〇〇をやってみたいのか?」「そう思ったきっかけは何か?」など。
問いを立てることで、自分の意見の理由や根拠を考えるきっかけができます。
自分の意見に理由や根拠を付け足すことで、意見だけを相手に話すよりも、自分の思いが相手に伝わりやすくなります。
まずは相手に話をする前に「問い」を決めることが重要なのです。
相手の思いに共感する
自分の思いを相手に伝えるには、伝わり安くする下地が必要になります。
その下地となるのが、相手の気持ちを察する「共感」です。
自分が相手の思いに共感する、相手が自分の思いに共感してくれれば、より話が
伝わりやすくなります。
共感するコツは、「相手の目線に合わせる」ことです。
相手の目線に合わせずに話した場合は、上から目線で批評される印象や、押し付けがましい印象を与えてしまいます。
自分の話が相手が知りたい情報なのか気にせずに話してしまいます。
一方、相手と同じ目線で話した場合は、押し付けの印象を与えません。
さらに相手が知りたい情報を考えて話そうとします。
相手の目線に合わせて話すことで、コミュニケーションがより取りやすくなります。
相手からの信頼を得る
自分の思いを伝えるには、相手と今まで培ってきた「信頼」がとても重要になります。
山田さんは、信頼を得るには「繋がり」と「理解力」が必要だ、と述べています。
繋がりには、時間軸の繋がり(過去→現在→未来の繋がり)と社会との繋がり(他者との関係)の2種類があります。
時間軸の繋がりがあれば、どのような経緯で今自分がいるのかを示すことができます。
社会との繋がりがあれば、人間関係から自分がどのような人間か相手に示すことができます。
この2つの繋がりを示すことで、自分が何者なのか相手にわかりやすくなり、信頼を
得やすくなります。
信頼を得るには、相手の話への理解も大切です。
なぜなら、相手の話が理解できないと話した側は不安になるからです。
山田さんは、理解力を強くするコツは「根本思想」を鍛えることだ、と述べています。
根本思想とは、「発言に向かわせている動機・想い」のことです。
山田さんは、根本思想を鍛えるために要約を勧めています。
理由として、根本思想を鍛えるためには、相手が伝えたいことを自分の言葉で短くまとめることが効果的だからです。
相手からの信頼を得るためには、自分と他者との繋がりを意識して、相手の話を理解するために自分自信を鍛えることが大切です。
最後に
自分の思いを相手に伝えることは、簡単なことのようで難しいものです。
相手に自分の思いが伝わるには、論理、共感、信頼を日々心がけることが重要だと、この本を読んで思いました。